清掃工場 一歩まちがえば重大事故に
4月29日、宇賀の清掃工場で、あわや大惨事の重大事故が発生しました。
事故があったのは、焼却後に出る灰や煙突から出る飛灰を集めて、1300℃以上の超高温で溶かす灰溶融炉。
灰は、超高温にするとガラス状のスラグと金属類に分離し、容積が減るとともに、残留ダイオキシンが無害化します。いくつかの種類の溶融炉がありますが、高知市が採用していたのは、プラズマ式といわれる、電気を放電し、スパークするときの熱で灰を溶かすもの。しかし、この溶融炉は、専門家の間でも、「技術が未確立」と言われ、全国的にも重大事故が続発しています。今回の事故は、溶融炉内部の耐熱レンガが融けて、温度センサー取り付けのための穴から、ドロドロに溶けた金属類やスラグが30トンほど流出し、炉の基礎や配管類などを損傷しました。
◆国とメーカーの溶融炉誘導に問題あり
国は、「最終処分場の延命になる」と、大型焼却炉の建設に当たって灰溶融炉の設置を義務付けてきました。しかし、02年の東海市、むつ市、03年の弘前市、香川県・直島、04年の静岡市、05年の足立区など、溶融炉が壊れ、冷却水と反応して水蒸気爆発をおこす重大事故が後を絶たない状況が続いてきました。技術的に未確立と指摘されながら、メーカー側と一緒になって、リサイクルに逆行する大型炉推進した国の姿勢に問題があります。
◆ 新規・耐火レンガの点検せず
今後、厚生委員会で調査をおこないますが、前回の点検で予想以上の消耗をしていた耐火レンガを、新規格のものと変えたとの理由で、点検期間を延長したもとで、耐熱レンガが予想以上に溶け出しだし、今回の事故になりました。技術的なこともさることながら、新規格のものを採用しながら、途中の点検も実施しなかったことは人災と言えます。瑕疵担保期間をすぎていますが、メーカー側の責任が問われます。
談合による高買いの疑惑がつきまとう300億円の焼却炉施設。徹底した追及が必要です。
(写真:事故のあった灰溶融炉の底部――温度センサー取り付け用の穴からマグマ状の金属やスラグが大量に流出した。奥の配管は冷却水、手前の白く見える配管は、高圧電気配線で、これにも冷却用の水管が通っている。あわや、水蒸気爆発と言う状況であったと考えられる。)
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