6月議会で、日本共産党市議団は、小泉内閣が弱者への負担を急激にふやした中、独自のアンケート調査(継続中)や、学校・障害者施設などからの聴き取りをもとに、市民の声、現場の実態から、市政に求められている課題と方策についてただしました。6月市議会は、市民の声、要求運動の力を大きく広げることの大切さを示した議会となりました。
①党独自アンケートをもとに、市民の生の声を届ける
党市議団の市内の全戸に配布しているアンケートに対し、6月までに2600を越える返信が届いています。7割の方が「暮らし向きが悪くなった」と答え、書き込みも多数あり、6割の方が設問以外に自らの「声」を寄せています。このアンケート結果の中間集計2000通分を議会前に市長に届けた上で質問しました。
「夫の収入だけでは本当にカツカツ。国保も高いし税金なんかもすべて高い。生活しにくい。子どもを生み育てやすい世の中にして欲しい。2人目は当分ムリ」(20代・女)、「税金などを差し引くと、年金は2カ月で3万1千円。人並みの生活を送りたい」(70代・女)、「年金が夫婦で14万円。夫が入院し毎月9万7千円の治療費がいる。暮らしていけない」(70代・夫婦)…など、多くの方が収入と負担の具体的数字を示して、急激な負担増に苦しんでいる実態を記入しています。特に、税の控除がなくなり、介護保険料や国保料も連動して跳ね上がったことや、障害者の急激な負担増には、怒りとともに「助けてください」との書き込みも多く、まさに、市民の“悲鳴”です。
◇市長も「負担増は行き過ぎ」「生活弱者を守ることが非常に重要」
市長は、アンケートの声に「暮らしの大変さが切々と伝わってくる内容」「大変、参考になる意見も多い」と積極的に受け止める答弁をしました。また、「聖域なき改革が進みすぎ、格差が広がり過ぎて、犯罪や自殺などといった社会の病理現象におびえるような不安社会が形成されつつある」、高齢者の負担は「行過ぎたのではないか」と小泉政権の「構造改革」に批判的な見解を述べました。さらに、市長は、市政の役割として、「生活弱者を守ることが非常に重要」「できるだけのことはしていきたい」とのべました。これらの答弁は、市民の願い実現へ足場となる重要な答弁です。
◇一方、財政難を理由に、「独自減免は難しい」
4月からの自民党、公明党によって成立した障害者自立支援法にともなって、障害者本人の負担が年額約1億4千万円も増え、入所・通所施設の運営も補助が減り、4月の施設の収入は3月と比べ、入所施設25%、通所施設25%も減っている施設もあり、「職員給与の3割カットでも追いつかない」「施設を存続できない」と悲鳴が上っています。この事態に対し、党市議団は、障害者予算を減っていることを厳しく指摘し、独自減免や緊急対策を提案しましたが、市長は「財政状態から難しい」と、自らが、市民の暮らしの実態、市政の役割で語った内容と相容れない答弁にとどまりました。市民の声と運動で、市の姿勢をかえさせることが重要です。
◇政策判断で財源は確保できる。要求運動をひろげよう
岡崎市長は、「財政が厳しい」と就任直後に15億円と半分の規模にした「あんしんセンター」計画を、防災・災害医療機能を加え50億円を超える計画に拡大させました。このことを見ても、「必要」と政策判断すれば、財源を確保することができます。
実際に、市民の正論が、確実に市政を動かしています。旭の公衆浴場問題の取り組みの例もありますが、3月議会後、ムダな公共事業と指摘してきた高架遊歩道計画は、「10年後財政が好転すれば」との条件がつき、事実上の撤回となりました。要求運動を大いに広げ、暮らしを守る財源を確保させましょう。
党市議団は、今後とも、国の悪政の防波堤となる施策の実現に全力をつくします。
②質問前に解決!就学援助と障害者福祉制度の改善
質問準備の段階で、市民の声を届け、2つの問題が解決しました。1つは、就学援助制度の保護者への案内文書で、一人親家庭の場合の年間所得の目安が、実態と違っていた問題。申請の抑制につながりかねないと、一学期中に改善されることになりました。もう一つは、障害者自立支援法で福祉サービスの利用料負担の軽減策の一つである、世帯の分離が市営住宅ではできないという問題。年間20万円もの負担増となる実態を示す中で、住宅課も柔軟に運用で、世帯分離が可能になりました。Aさんは、「これで、息子を作業所に行かせ続けることができる」と喜んでいます。
③教基法 改悪を許すな!の運動の重要さ示す
教育基本法改悪法案は、国会で継続審議となりました。党市議団は、十数校の学校を訪問し対話を重ねてきました。「教育に政治が介入することは危険なこと」「子どものことを最優先に考えてほしい」「まず、少人数学級など環境整備を考えてほしい。いまの流れはこわさを感じる」など、改悪案への異論、懸念を感じさせるものでした。議会では、現在の政治的力関係を反映し、市長は「教育の諸問題が、教育基本法のみに起因しているとはいえない」「多くの時間を費やしての検討が必要」としながらも、一般論として「見直しはあってよい」と述べ、教育長は「子どもの問題は大人社会の反映」と政府改定案と違った認識をしめしましたが、「中立性が求められる」と明言しませんでした。明確な立場、発言ができるような情勢をつくる―- 改悪阻止のため、運動の広がりの重要性を示した論戦となりました。